みなぶろぐ

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TXの中期経営計画発表

 どうもみながれです。最近書くこと減りましたなぁ

 

 つくばエクスプレスを運行する首都圏新都市鉄道が2018~20年度の中期経営計画を公表しました。

つくばエクスプレス中期経営計画(2018〜2020年度)を策定 テーマ:堅実な事業運営と次なる飛躍への基礎固め 〜地域とともに発展するTXの新たなステージ〜 | 2018年 | ニュースリリース | 企業情報 | つくばエクスプレス

首都圏新都市鉄道が中期経営計画を公表するのは開業以来初めてとなります。

 

 まずは新型車両TX-3000系について。

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画像は首都圏新都市鉄道より

今回の新型車両では2000系の増備ではなく新形式ということになりました。外観は前面の傾斜が大きくなりましたが在来車よりも鋭さはなくなって一昔前の私鉄の電車という感じがします(最近の関東の電車は総じて丸っこいし)。また側面では腰帯を廃してドアを青塗りにするようです。

 

製造は日立製作所で、在来車と同様のA-trainを採用すると思われます。制御装置には54Fで試用していたSiC素子を採用します。

内装では座席にUDシート*1を採用し、ドア上には42インチハーフのLCDが設置されます。また車端にはフリースペースが取られるほか、ドア付近に防犯カメラが設置されます。

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3000系内装。アクリルが多くてメトロの16000系っぽい

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UDシート。座面が高く立ち上がりやすい。日立HPより

3000系は5編成投入し、変電所や総合基地の増強も行い朝ラッシュ上りピーク時の本数を現行の22本から25本に増発する予定です。現状の本数で詰まってるのに増発なんてできんのかよ

 

 続いて新車の他の輸送改善や安全対策などの投資について。

 ホームドアのセンサーの3D化を一部ホームで実施します。年々混雑が激しくなっている朝ラッシュでは荷挟みが多発し、再開扉による遅延だけでなく運転士や駅員が荷挟みに気付かないまま発車しホームドア*2に当たり荷物が破損する事故が多発しています。ホームドアの3DセンサーはJR東日本東京メトロなどで既に導入されています。

 また、秋葉原駅など混雑する駅のホームを延伸して旅客の分散(と増結に向けた先行投資?)を狙うほか、ボックス席が残る赤帯の車両もロングシートに換装して詰め込みの改善をします。かなしいなぁ。

そして8両化については「引き続き検討」するそうです。あなた達8年前から検討するって言ってたよね?輸送力増強の最大のポイントって言ってるよね?

つくばエクスプレス車両編成の8両化について|流山市

 ソフト面では発車標を多言語対応の表示機に更新する他、高架駅に待合室を新設します。これは有能

 他にも小遣い稼ぎ経営基盤の強化のために柏の葉キャンパス駅おおたかの森駅の高架下の商業施設の新設や、高架下や旧本社ビルの賃貸など遊休施設の活用をするそうです。

 

前年度までは毎年10億円程度の投資に留まっていましたが今年度からの3箇年では総額300億円の投資になります。累損が無くなって首が回るようになるってのはこういうことなのかなるほど。

 

ではまた。

*1:日立が開発している新型の座席。浅く高く腰掛けるため立ち上がりやすく、また足が投げ出されないため幅を取らない

*2:TXのホームドアはアクリル等で透過されていない